手作り食品にラベルを貼りたい方へ|自分で作る方法から食品表示のルールまで徹底解説


「手作りのジャムやお菓子、瓶詰め食品に、市販品のようなラベルを貼りたい」
「フリマやマルシェで販売するとき、ラベルには何を書けばいいのだろう」
そんな風に感じたことはありませんか。

手作り食品にラベルを貼る作業は、一見むずかしそうに感じられるかもしれません。
しかし実際には、押さえるべきポイントさえ知っていれば、特別な機材がなくても自分で作成することができます。
この記事では、手作り食品のラベルを自分で作る具体的な方法から、販売する際に注意したい表示のルールまで、シール・ラベル印刷を専門に手がける当社の視点でわかりやすく解説していきます。

【この記事の結論:一番にお伝えしたいこと】

手作り食品のラベルは、自宅で楽しむだけであれば自由に作成して問題ありません。ただし、フリマやマルシェ、ネット販売などで対価を得て譲渡する場合は、食品表示法にもとづき「名称」「原材料名」「内容量」「賞味期限(消費期限)」「保存方法」「製造者または販売者の名称・住所」などの表示が必要になります。作成方法としては、手書きやマスキングテープで手軽に仕上げる方法、無料のラベル作成ソフトを使う方法、市販の耐水シールと家庭用プリンターを組み合わせる方法の3つが代表的です。販売数が増えてきた場合や、より見た目や耐久性にこだわりたい場合は、専門の印刷会社に相談するという選択肢もあります。

手作り食品にラベルを貼るのに許可は必要?基本的な考え方

個人で作る分には基本的に自由

まず前提として、自宅で楽しむためのジャムやお菓子、家族や友人へのプレゼント用に作る食品であれば、ラベルの内容や作り方に法的な決まりはありません。
好きなデザインでシールを作り、日付や中身のメモ書きを添える程度でも十分です。
「かわいく仕上げたい」という理由だけであれば、次の章で紹介する手軽な方法から試してみるとよいでしょう。

「販売する」場合は食品表示のルールが関わってくる

一方で、フリマアプリやマルシェ、ネットショップなどで対価を得て食品を譲渡する場合は話が変わります。
この場合は食品表示法の対象となり、ラベルに記載すべき項目があらかじめ定められています。
「見た目のかわいさ」だけでなく「表示すべき情報が正しく載っているか」という視点が必要になる、という点をまず押さえておきましょう。
具体的な必須項目については、記事の後半で詳しく解説します。

手作り食品のラベルはどうやって作ればいい?自分で作る3つの方法

方法1:手書き・マスキングテープで簡単に作る

もっとも手軽なのが、マスキングテープやクラフト紙に手書きで品名や日付を書き込む方法です。
特別な道具がいらず、思い立ったその日から始められるのが魅力です。
ただし、この方法はあくまで個人用・非売品向けと考えたほうがよいでしょう。
文字が濡れてにじんでしまったり、貼り直しの際に糊が弱く剥がれやすかったりと、耐久性の面では限界があります。

方法2:無料テンプレート・ラベル作成ソフトを使う

販売を視野に入れている場合は、食品表示に対応した無料のラベル作成ソフトやウェブサービスを活用する方法がおすすめです。
原材料や内容量などの項目を入力していくだけで、食品表示法の書式に沿ったレイアウトが自動的に作成できるサービスも増えています。
こうしたツールを使えば、法律で定められた項目の記載漏れを防ぎやすくなるというメリットがあります。

ただし、ソフトが自動生成してくれるのはあくまで「表示すべき項目のたたき台」です。
アレルゲンの有無や賞味期限の設定など、最終的な内容が正しいかどうかは、必ず作成者自身の目で確認するようにしてください。

方法3:市販のラベルシール+家庭用プリンターで印刷する

見た目のクオリティを上げたい場合は、市販の食品用ラベルシールとご家庭のインクジェットプリンターを組み合わせる方法が向いています。
ラベル用紙のサイズや形(丸型・角型など)は容器に合わせて選ぶことができ、100枚程度の少量パックも入手しやすくなっています。
印刷後は、ラベルの端が容器からはみ出さないようにカットする、貼る前に容器の水分をしっかり拭き取るといった一手間で、仕上がりがぐっときれいになります。

食品用ラベルシールはどんな素材を選べばいい?

耐水・耐油タイプが安心な理由

手作り食品のラベルでとくに注意したいのが、シールの素材選びです。
ジャムや惣菜、冷凍食品などは、保存中に結露や油分でラベルが濡れることが少なくありません。
一般的な紙製のラベルをそのまま使うと、文字がにじんだり、シール自体が剥がれ落ちてしまったりすることがあります。
そのため、瓶詰めや冷凍・冷蔵で保存する食品には、耐水性・耐油性のあるフィルムタイプのラベルシールを選ぶと安心です。

用途別おすすめの形状・サイズ

ラベルの形状は、貼る容器の形に合わせて選ぶと仕上がりが安定します。
丸い瓶には円形ラベル、四角い箱や袋には角型ラベルというように、容器の形状と合わせることで、貼り付け時のズレやはみ出しを防ぎやすくなります。
また、内容量や賞味期限などの文字情報が多い場合は、あらかじめ余白を広めに確保できるサイズを選んでおくと、後から情報を追加したいときにも対応しやすくなります。

手作り食品を販売するとき、ラベルに何を書けばいい?

食品表示法で定められた必須項目

食品を販売する場合、ラベルには食品表示法にもとづいた項目を記載する必要があります。
主な必須項目は、名称、原材料名、内容量、賞味期限または消費期限、保存方法、そして製造者または販売者の名称・住所です。
名称は商品名ではなく「ジャム」「クッキー」といった一般的な名称で記載し、原材料名は使用した重量の多い順に表記するのが基本的なルールです。
これらの項目に漏れがあると、意図せずルール違反になってしまうため、販売前に一つひとつ確認することが大切です。

アレルゲン表示・栄養成分表示が必要になるケース

特定原材料を使用している場合は、アレルゲン表示も欠かせません。
卵、乳、小麦、そば、落花生、えびやかになど、表示が義務・推奨されている品目が定められているため、レシピに含まれていないか事前に確認しましょう。
また、商品によっては栄養成分表示(熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量など)の記載が必要になるケースもあります。

表示を誤ると罰則の対象になることもある

食品表示のルールを守らずに販売した場合、行政からの指導や、場合によっては罰則の対象になる可能性があります。
「知らなかった」では済まされないケースもあるため、初めて販売用のラベルを作る際は、最新の食品表示基準を確認しながら進めることをおすすめします。
不安な点がある場合は、お住まいの地域の保健所や専門機関に事前に相談しておくとより安心です。

手作りラベルでよくある失敗にはどんなものがある?

表示漏れ・誤字脱字

もっとも多い失敗が、必須項目の記載漏れや、原材料の表記順の誤りです。
とくに手作業でラベルを作成していると、賞味期限の書き忘れや、住所の一部が抜けてしまうといったミスが起こりやすくなります。
印刷前に、必須項目をリスト化してひとつずつ照らし合わせるだけでも、こうしたミスはかなり防げます。

濡れ・こすれで文字が消えるトラブル

非耐水タイプのシールにインクジェットで印刷すると、水分や摩擦で文字がにじんでしまうことがあります。
とくに冷凍・冷蔵保存する食品や、持ち運びの多いマルシェ販売では、この耐久性の問題が起こりやすい傾向にあります。
耐水性の高いシール素材を選ぶ、または印刷後にラミネート加工を施すといった対策で防ぐことができます。

保健所の許可が別途必要なケースを見落とす

ラベルの表示内容とは別に、食品の種類によっては製造・販売にあたって保健所の営業許可が必要になる場合があります。
とくに、瓶詰めや漬物、菓子類など加工の度合いによって必要な許可が変わってくるため、ラベルの準備と並行して、事前に管轄の保健所へ確認しておくと安心です。

手作りラベルを本格的にしたいときはどうすればいい?

販売数が増えてきたときに考えたいポイント

マルシェでの評判がよくなり、少しずつ販売数が増えてくると、家庭用プリンターでの印刷や手作業での貼り付けに手間や時間がかかるようになってきます。
1枚ずつ印刷してカットする作業は、数十枚程度であれば苦にならなくても、数百枚単位になると大きな負担になりがちです。
こうした段階になったら、専門の印刷会社にまとめて発注することで、時間の負担を大きく減らすことができます。

デザイン・素材にこだわると信頼感がアップする

手作り感を大切にしながらも、ラベルのデザインや素材のクオリティを上げることで、商品全体の印象や購入者からの信頼感が高まります。
箔押しや部分のり止め加工といった特殊加工を取り入れると、手作り品でも市販品に負けない見栄えに仕上げることも可能です。
「そろそろ本格的に取り組みたい」と感じたタイミングで、一度専門業者に相談してみるのもひとつの方法です。

まとめ:手作り食品のラベルは基本を押さえれば自分で作れる

手作り食品のラベルは、自宅で楽しむ範囲であれば自由に作成できますが、販売する場合は食品表示法にもとづいた項目の記載が必要になります。
手書きやマスキングテープ、無料ソフト、家庭用プリンターと耐水シールの組み合わせなど、自分のレベルや目的に合わせた方法を選べば、特別な機材がなくても十分に対応できます。
そして、販売数が増えてきたり、より見た目や耐久性にこだわりたいと感じたりしたタイミングで、専門の印刷会社に相談するという選択肢もあります。
まずは今回ご紹介した方法で、自分に合ったラベル作りから始めてみてはいかがでしょうか。

手作り食品のラベルに関するよくある質問(Q&A)

Q. 自宅用のジャムにも表示は必要ですか?

A. 販売や譲渡をせず、自分や家族で消費するだけであれば、法律上の表示義務はありません。日付や中身がわかるメモ程度で十分です。ただし、フリマやマルシェなどで人に販売する場合は、食品表示法にもとづいた表示が必要になります。

Q. 家庭用プリンターで印刷したラベルでも販売用として使えますか?

A. 耐水性のあるラベルシールを使用すれば、家庭用プリンターでの印刷でも販売用として使用できます。ただし、水濡れや摩擦で文字が消えてしまうと表示義務を果たせなくなるため、素材選びには十分注意しましょう。

Q. どのくらいの販売数になったら印刷会社に相談すべきですか?

A. 明確な基準はありませんが、家庭での印刷・貼り付け作業に時間的な負担を感じ始めたタイミングが目安のひとつです。小ロットから対応してくれる印刷会社であれば、数十枚程度からでも相談できる場合があります。

【ラベル・シール印刷のことでお困りの際は、株式会社M&Cまでご相談ください】

手作りのラベル作りに慣れてきて「もっと見た目にこだわりたい」「販売数が増えて自分で作るのが大変になってきた」と感じたら、ぜひ株式会社M&Cにご相談ください。当社は福岡県大野城市を拠点に、企画・デザインから印刷・仕上げまでを社内一貫体制で行っており、食品・化粧品・工業製品など幅広い業種のラベル・シール印刷を手がけてまいりました。小ロットからのご注文にも柔軟に対応しており、短納期でのご相談も可能です。耐水性の高い素材選びや、箔押し・部分のり止めといった特殊加工のご提案も承っておりますので、手作り食品のラベルをもう一段階レベルアップさせたい方は、お気軽にお問い合わせください。